2021年11月16日、加藤純一は、ついに金ネジキをクリアした。
2020年11月1日から始まった悪夢のような戦いの日々は、ようやく勝利という形で幕を下ろした。
金ネジキとは
「ネジキ」とは、『ポケットモンスター プラチナ』のバトルファクトリーに登場するキャラクター。
バトルファクトリーは、ランダムに選抜された6体のポケモンから3体を選んで手持ちポケモンとして、CPUと勝ち抜き戦を行う。49連続の勝利で金ネジキを倒すとクリアとなる。
ランダムにポケモンが選出されるため、運要素も強く、49連勝は容易ではない。
ポケモンに詳しい民からは「間違いを犯さず最適の選択をしてもクリアできる確率は1/10」などと評されている。
世間も注目
2021年7月にはYahoo!ニュースに掲載されるなど、世間にも注目されていた。
世間の注目を浴び、視聴者からも多くのクリア情報が寄せられたが、それでもクリアする事は叶わなかった。
当サイトが独自に集計した金ネジキ配信時間の推移。
ネジキプレイ時間が1日10時間を超えている日も見受けられる。
絶望感との戦い
クリアに達するまで、加藤純一は何度も辛酸をなめてきた。
連戦終盤での敗北の絶望は想像を絶する。
2021年5月8日には、43連勝まで進み残り6戦まで勝ち進めたが、44戦目で敗北。
対戦相手の「そもそも かちまけには あまり きょうみが ないね」という最低の煽り文句に発狂した加藤純一はこぶしで机を叩き、「俺…負けたのか…」と、何が起こったのか理解できないほどに絶望していた。
2021年後半、畳みかけるように金ネジキに挑み続けたが、40連勝の壁を超える事無く10月を迎えた。
データ戦に
2021年10月からは、登場するポケモンのデータを集めた「金ネジキノート」も用意。
金ネジキ攻略のためにデータを用いた攻略を試みる。
しかし、データではどうにもならない”運”の要素に行く手を阻まれていた。
その時はきた
ダイアモンド・パールのリメイク作の発売が3日後に迫ったこの日、その時は突然訪れた。
2021年11月15日、「絶対にクリアする金ネジキ」と題して配信を開始。
本人も、この日は運も味方につけていた。グラウンドのゴミを全部広い、徳を積んできた。
おい鎌田、なんか俺分かる。今日だから。今日クリアするっぽいサムネにしてくれ。
2021/11/15 加藤純一
と、この日の加藤純一はクリアする意気込みが一味違った。
マックスむらいのごとく、赤いゴルフシャツに眼鏡で挑む加藤純一。
なお、この赤いポロシャツを製造しているUNDER ARMOURからも、金ネジキクリアに関して祝福の連絡が届いた。
鬼門の42戦目
鬼門となったのは42戦目。相手のポケモン2匹を、バンギラス1匹だけで倒さなければならなくなった場面。
視聴者の多くが「あ」「ひん」「おやすみ」とあきらめモードに入っていた。
ここで、加藤純一は博打に出る。
単に攻撃するのでは勝てないと踏み、能力値を上げる「りゅうのまい」を”積む”ことで、無敵状態のバンギラスで敵を一掃しようと考えた。
ここで舞えるヤツが、ネジキクリアできんだバカたれ!!!
2021/11/15 加藤純一
ただ、相手の攻撃を耐えなければ終わる。
バンギラスは、相手のまひ状態に助けられ攻撃を1回回避(確率25%)、”りゅうのまい”を積み、その後相手の攻撃をギリギリ耐え(乱数)、ストーンエッジを命中(確率80%)させ勝利した。
これだけの運要素があるゲームにおいて、勝利を収められる加藤純一の強運は流石としか言いようがない。
加藤純一は、これだけ運が絡む金ネジキについて
バカが作ってる最高のゲーム
2021/11/21 加藤純一
と評している。
49戦目のネジキ戦はノーダメージで3匹を倒し圧勝。
最後に出てきたツボツボがgmポケモン過ぎて拍子抜けしたが、無事に最終回を迎えた。
ついに49連勝を成し遂げ、金ネジキクリアを達成した。
ネジキクリアまでの総配信時間と視聴者数
金ネジキクリアまでの総配信時間は211時間27分8秒。
加藤純一は、クリア直後の心境をツイートしている。
金ネジキクリア時の最高同接は398,352人。(のちに、最高視聴者数423,927人へ上方修正)
東京ドーム7個分を満席にして場外立ち見が出るほどの視聴者が見届けた。
加藤純一自身も、クリアした瞬間の刺激が強すぎて2日寝れなかったと話している。
この日成し遂げた事は、一個人の成し遂げられる限界だったのではないかと振り返っている。
各界から祝福の声
超高難易度とされる金ネジキクリアの報に、各界から祝福の声が届いた。
また、Yahoo!ニュースに取り上げられるなど、世間の話題をさらった。
2021年の漢字は「金」
2021年12月13日、漢字検定協会は2021年を象徴する漢字として「金」を選定。
加藤純一がクリアした金ネジキを称える格好となった。
加藤純一さん、お疲れさまでした。
コメント